岐阜県高山市の『臥龍桜(がりゅうざくら)』は、約1100年前にこの地に植えられたと伝えられています。
この桜がどのようにして育ってきたのかを裏付ける資料は残っていませんが、江戸時代に全国行脚をした旅の僧“円空”が『臥龍桜』をみて詠んだとされる句が残されていることからも分かるように、古くからこの地で人々を魅了していたようです。
この『臥龍桜』、以前は「大幢寺の大桜」と呼ばれていました。
しかし、一本の大枝が重みで地面に着き、そこから発根してまるで龍が臥せたような樹形をしていたことから『臥龍桜』と呼ばれるようになったと伝えられています。
以前の『臥龍桜』周辺は一面田んぼのとても素朴な風景でしたが、平成元年に整備され『臥龍公園』として開放されるようになりました。
『臥龍桜』は周囲7.3m、枝張りに関しては東西20m、南北30mに達する大木です。
品種はエドヒガンザクラ。
エドヒガンザクラは、ソメイヨシノよりも早く咲き始め、淡い紅色の蕾と花、そして長命であることが特徴です。
古くから人々に愛される『臥龍桜(臥龍公園)』の見どころや魅力をお伝えします。
『臥龍桜(臥龍公園)』アクセス・基本情報
『臥龍桜(臥龍公園)』の基本情報やアクセス方法をご紹介します。
- 所在地
〒506-0822 岐阜県高山市一之宮町275番地−1(臥龍公園内)
- 電車でのアクセス
JR高山本線「飛騨一ノ宮駅」下車後徒歩1分
- 車でのアクセス
中部縦貫自動車道「高山IC」下車後約20分
駐車場は無料で利用できます、
駐車場係員(9:00~16:00)の方の指示に従い、駐車をお願いいたします。
- 入園料
無料
※園内では桜の保護・育成並びに運営管理のために、来場の際に募金の協力が呼び掛けられています。
2020年『臥龍桜(臥龍公園)』桜の見ごろは?
《岐阜県 臥龍桜[HD]》
『臥龍桜(臥龍公園)』の桜の見頃は「4月中旬〜4月下旬」です。
1本のエドヒガンザクラが植えられています。
『臥龍桜(臥龍公園)』見どころ、イベント情報
「桜まつり」
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『臥龍桜(臥龍公園)』では、桜の見頃を迎える4月中旬頃から約3週間、臥龍公園にて桜祭りが開催されます。
お花見にぴったりのうどん、みたらし団子、串焼きなどの屋台のほか、地元の銘酒「清酒臥龍桜」や人気のお土産「臥龍桜桜ゴーフレット」などの販売、特産品の販売などが行われます。
特に、「清酒臥龍桜」は位山の水で仕込んだ限定2000本限りのお酒です。
「臥龍桜日本画大賞展」の審査員を務める画家の方がが、毎年このお酒のラベルのためだけに絵を描きおろししている、ここでしか購入することのできないお酒です。
桜と共にに美味しいグルメとお酒、そして高山市の魅力を堪能できる桜まつりにぜひお出かけください。
ぼんぼり点灯
『臥龍桜(臥龍公園)』では、臥龍桜自体のライトアップは行われませんが、桜祭り期間中には、公園内にぼんぼりが飾られ、点灯が行われます。
点灯時間は日没〜20:00です。
ぼんぼりの優しい灯りに照らされた、昼間とは一味違う、神秘的な『臥龍桜』をお楽しみください。
『臥龍桜(臥龍公園)』周辺のおすすめお花見スポット
『臥龍桜』周辺のおすすめのお花見スポットをご紹介します。
『江名子川』

『臥龍桜(臥龍公園)』から車で約15分の『江名子川』は岐阜県高山市を流れる宮川に注ぐ小さな川です。
流れる川と昔懐かしい町並み、そして川沿いに咲く桜が調和し、情緒あふれる美しい景観を作り出す、おすすめのお花見スポットです。
桜が多く植えられているのは『江名子川』の中流から下流域です。
夜間にはライトアップも行われますよ。
なつかしい風景が残る『江名子川』で美しい桜と路地巡りをお楽しみください。
《所在地》
岐阜県高山市大新町・下三之町など
※専用の駐車場はありません。
公共交通機関をご利用頂くか、お車の場合は近隣有料駐車場を利用してください。
まとめ
樹勢の衰えや台風被害などで、復活は不可能だと言われていた時期もありました。
しかし保護処置や土壌改良により復活し、現在も毎年美しい花を咲かせ人々を魅了し続けています。
『臥龍桜』圧巻の佇まいと、龍のような雄大なで力強い姿を是非、ご自身の目でご覧になってください。
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