滋賀県高島市で開催される『大溝祭り』。
湖西地方随一の曳山祭と言われる『大溝祭り』とはどのようなお祭りなのでしょうか?
滋賀県の選択無形民俗文化財にも選ばれた『大溝祭り』の概要や見どころをご紹介します!
2020年『大溝祭り』開催日程
『大溝祭り』の2020年の開催日
5月3日(日)・4日(月祝)です。
5月3日に宵まつり、5月4日に本まつりが開催されます。
宵まつりでは本殿での式典や宵山巡行が行われ、本まつりでは御神輿渡御や餅まき、曳山巡行などが行われます。
『大溝祭り』開催場所
『大溝祭り』の開催場所は「勝野日吉神社および勝野大溝町内」です。
『勝野日吉神社』は勝野の氏神とされている神社です。
「勝野日吉神社」は1107年創建の長宝寺の鎮守社として山王権現を祀ったことに始まります。
明智光秀らの軍により滅ぼされ荒廃している時期もありましたが、江戸時代に入り社頭が整備され、現在は勝野の氏神として地元の方々から親しまれている神社です。
『大溝祭り』アクセス・駐車場・交通規制情報
『大溝祭り』が開催される「勝野日吉神社」までのアクセス方法をご紹介します。
- 所在地
〒520-1121 滋賀県高島市勝野2166
電車でのアクセス
JR「近江高島駅」下車後徒歩約10分
車でのアクセス
名神高速道路『京都東IC』下車後約45分
駐車場は周辺の有料駐車場をご利用ください。
※勝野市営勝野駐車場(無料)は5月3日・4日は駐車できませんのでご注意ください。
交通規制
公式な交通規制の時間帯のありませんが、例年ですと曳山の巡行時間に片側通行など規制がかかります。
下は昨年2019年(令和元年)の曳山の巡行ルートや時間の案内図です。
今年も同じようなルートでの巡行が考えられますので、ご参考にしてください。
※2019年(令和元年)版です。
実際にお出かけの際には、2020年(令和2年)版をご確認の上お出かけください!
(公開され次第、記事を更新いたします)
『大溝祭り』由来・歴史
「勝野日吉神社」の例祭である『大溝祭り』の起源は、分部光信がこの地に入った際、前任地である伊勢上野の曳山祭りを移したものと伝えられています。
詳しい年代については分かっていませんが、神輿にススキや松を飾り担ぎ回した簡単な祭事が、少なくとも江戸時代中期には行われていたことは残された資料により分かっています。
その後は、能や浄瑠璃などの人形を飾った時代や、「にわか」という即席の芝居を披露していた時代もありました。
そして明治の終わり頃には金箔や漆塗りが施された豪華な曳山を曳き回す、現在のような祭りの形となりました。
現在は、5月4日が本祭となっていますが、1960年) までは、曳き初めが本祭は5月8日であったといい、江戸時代は4月1日(旧暦)と時代によって変化しています。
『大溝祭り』は1983年に滋賀県の選択無形民俗文化財に選ばれています。
『大溝祭り』おすすめポイント
『大溝祭り』の見どころをご紹介します。
『辻回し』
《高島市*大溝祭*高島gm》
5月3日宵宮祭りは夜間に行われます。
日が暮れると、灯りの灯された提灯に飾られた曳山が町内の巡行をはじめます。
そこで見られるのが、曳山の前テコ、後テコを巧みに利用して方向転換する『辻回し』です。
大変重量のある曳山も若衆達の巧みなテコ捌きにより操られる光景は、ダイナミックで非常に見応えがありますよ!
豪華な『曳山』

大溝に現存する曳山は5基です。
その大きさは間口約2.4m、奥行約3.3m、棟までの総高約4.8mと大変立派なものです。
二階部分は“上山”、一階部分は“下山”呼ばれる二階建ての構造です。
上山は黒塗・朱塗・漆箔で、飾りには金具をほどこした贅沢な造りです。
下山は白木のままではありますが、これに煌びやかな垂簾、胴幕、見送り幕が掛けられます。
巡行の途中には休憩も挟みますので、そこでこの豪華な曳山を間近で見ることのできるチャンスもありますよ!
5基それぞれに違いがありますので、『大溝祭』にお出かけの際には5基全てをご覧になってくださいね。
まとめ
江戸時代から脈々と受け継がれ、400年以上もの歴史を持つ『大溝祭り』。
宵宮祭りでは提灯の光が美しく浮かび上がる曳山を力強く曳き回す光景を、そして本祭では豪華に飾られた曳山を古式にのっとって太鼓・鉦の囃で町内を廻る光景を、それぞれお楽しみください。
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