石川県七尾市で開催される『青柏祭』。
「国指定重要無形民俗文化財」や「ユネスコ無形文化遺産」にも登録された『青柏祭』とはどのようなお祭りなのでしょうか?
能登最大級の祭礼『青柏祭』の概要や見どころをご紹介します。

『青柏祭』 開催スケジュール
『青柏祭』2020年の開催日は
5月3日(日)〜5日(火祝)です。
※5月2日(土)には本祭とは別に、山車を彩る人形を家々で披露する「人形見」という行事が開催されます。
5月3日には宵山神社へ奉納曳き
5月4日・5日は市街地の山車の引き廻しなどが行われます。
※残念ながら中止が発表されました。
大変残念なのですが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、中止が決定いたしました。
しかし、感染を拡大するわけにもいきませんから、仕方ないですよね。

『青柏祭』開催場所
『青柏祭』の開催場所は「大地主神社」および七尾市中心市街地です。
『青柏祭』は「大地主神社」の例大祭です。
奈良時代に能登国の守護神として、山王社の分霊を勧請して創建された「大地主神社」。
七尾市最大の神社で七尾市中心部の祭の拠点となっています。
- 大地主神社所在地
石川県七尾市山王町1-13
『青柏祭』アクセス・駐車場・交通規制情報
『青柏祭』が開催される「大地主神社」周辺までのアクセス方法をご紹介します。
- 電車でのアクセス
JR七尾線「七尾駅」下車
- 車でのアクセス
能越自動車道『七尾IC』下車後約30分。
臨時駐車場が設けられ、会場まではシャトルバスが運行されていますが、駐車場・周辺道路ともに大変混雑しますので、公共交通機関の利用をおすすめします。
- 交通規制
山車の通過時など、七尾市街各所では交通規制が開催されます。
こちらは2019年の山車の運行図のとなりますが、今年も同じような交通規制が行われると予想しますので、参考にしてください。
※2019年(令和元年)版です。
実際にお出かけの際には、2020年(令和2年)版をご確認の上お出かけください!
※確認できましたらこちらの記事を更新いたします!
『青柏祭』由来・歴史
『青柏祭』は、七尾市山王町にある「大地主神社」の例大祭です。
神饌を青柏の葉に乗せて奉納することからこの名前がつきました。
『青柏祭』の最大の見どころは、「でか山」と呼ばれる3基の山車の巡行ですが、京都の祇園祭をモデルに山車を奉納したのが始まりと言われています。
現在のような曳山行事になったのは、戦国時代前期と伝えられています。
1983年に「青柏祭の曳山行事)」という名称で国の重要無形民俗文化財に、2016年には18府県33件の「山・鉾・屋台行事」の中の1件としてユネスコの無形文化遺産に登録され、
「柏祭でか山保存会」はが国の重要無形民俗文化財の指定を受けています。
『青柏祭』おすすめポイント
『青柏祭』の見どころをご紹介します。
『でか山』

『青柏祭』の一番の見どころは高さ12m・重さ20tと、日本一大きな山車「でか山」です。
でか山の組み立てや運行は、“山町”と言われる鍛治町、魚町、府中町が担当します。
金具を使わずに材木を組み立て、鮮やかな幕を張ったでか山は、扇を開いたような「末広形」で、上段に歌舞伎の名場面を演じる人形を飾ります。
七尾市には現在3台のでか山があり、3日には宵山神社へ奉納曳きが行われ、4日・5日には街中を曳き廻されます。
そして4日には大地主神社で、5日には能登食祭市場と七尾駅前、仙対橋付近に3台の「でか山」が揃います。
3台のでか山が揃った光景は非常に迫力があり、この祭りの目玉でもあります。
そして『青柏祭』では、見物客もこのでか山を曳くことができます!
でか山からは繋がる綱のうち、山の直前は地元の若衆が、その前方には見物客や子供たちが繋がります。
『青柏祭』へお出かけの際には、是非曳き回しに参加してくださいね!
辻廻し
『青柏祭』のでか山の曳き廻しは、中心市街地の軒をかすめるように進む非常に迫力のあるものです。
直線では小走りをするくらいのスピードを出しながら、山車を操っていきます。
その迫力ある曳き廻しの途中に行われるのが古くから伝わるでか山の方向転換の技術『辻廻し』です。
《七尾青柏祭デカ山辻回し2018》
車輪の下に差し込んだ大きな梃子の棒に男衆が次々と乗り車輪を浮かせ90度方向を変えていきます。
地響きを立てながらの辻廻しが終わると、見物客からは歓声が上がり、周辺は盛り上がりをみせます。
ダイナミックな若衆達の『辻廻し』のパフォーマンスと、でか山が一気に方向を変える迫力の姿をお楽しみください。
まとめ
『青柏祭』ではでか山を動かす前には必ず異彩の良い「木遣り唄」が歌われ、それを合図にでか山が動き出します。
「木遣り唄」と鐘の音が響きわたり、迫力ある引き廻しや辻廻しが行われる『青柏祭』は見ていて飽きることがありません!
是非、迫力のパフォーマンスを現地でご覧になってくださいね。
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