埼玉県越生町にある黒山三滝を、2026年8月31日に訪れました。
黒山三滝は、天狗滝・男滝・女滝という3つの滝の総称です。第一駐車場から3つの滝を巡り、写真を撮りながらゆっくり歩いても、所要時間は往復約1時間。規模としてはそれほど大きくありません。
ただし、「短時間で見られるから、気軽な靴で大丈夫」とは言い切れません。滝の近くには濡れた石段や岩場があり、とくに雨の後や水量が多い日は滑りやすくなります。
また、黒山三滝周辺は現在、駐車場や道路の混雑が案内されています。実際に月曜日の10時ごろ到着したところ、最も滝に近い第一駐車場はすでに8割ほど埋まっていました。
この記事では、実際に歩いて分かった所要時間、道の状態、駐車場、服装、トイレ、お休み処と昼食事情まで詳しく紹介します。

黒山三滝を訪れる前に知っておきたいこと
まずは、今回歩いて分かったポイントを簡単にまとめます。
| 項目 | 現地で確認した内容 |
|---|---|
| 訪問日時 | 2026年8月31日(月)10時ごろ |
| 見学料金 | 無料 |
| 駐車場 | 町営駐車場は無料。第一駐車場は23台 |
| 混雑 | 第一駐車場は約8割使用。滝前は空いていた |
| 所要時間 | 駐車場から3つの滝を巡り、往復約1時間 |
| 道の状態 | 大部分は舗装された緩やかな坂道。滝の直前は濡れた石段・岩場あり |
| 靴 | スニーカーでも歩けるが、持っているならトレッキングシューズ推奨 |
| トイレ | 第一駐車場周辺に公衆トイレが2カ所 |
| 飲み物 | 自動販売機あり。暑い時期は先に用意したほうが安心 |
| 食事 | 一般的なランチを食べられる店は少ない。お休み処は主に釣り堀 |
黒山三滝自体は入場無料で、営業時間の設定もなく年中無休と案内されています。ただし、山間部なので、足元の見えにくい早朝や日没後の見学は避けたほうがよいでしょう。基本情報は越生町観光協会の黒山三滝案内でも確認できます。
黒山三滝とは?男滝・女滝・天狗滝の3つの滝
黒山三滝は、越辺川の支流・三滝川に落ちる3つの滝です。上下2段になった上段の男滝(おだき)と下段の女滝(めだき)、そこから少し離れた天狗滝で構成されています。
室町時代には山岳宗教・修験道の拠点として開かれ、広く信仰を集めました。幕末には尾張屋三平によって江戸に紹介され、明治時代には観光地として知られるようになったとされています。
昭和25年には日本観光地百選の瀑布部門に入選。翌昭和26年には、三滝を中心とした一帯が県立黒山自然公園に指定されました。現在も毎年7月の第1日曜日には、滝開きの神事が行われています。
歴史だけを見ると大きな観光地を想像しますが、実際の滝巡りは比較的コンパクトです。長時間の登山をしなくても、清流と3つの滝を楽しめます。
黒山三滝の駐車場|最も近い第一駐車場は無料で23台

黒山三滝には、無料の町営駐車場が複数あります。
| 駐車場 | 台数 | 滝までの目安 |
|---|---|---|
| 黒山三滝町営第1駐車場 | 23台 | 約15分 |
| 黒山三滝町営第2駐車場 | 17台 | 約18分 |
| 全洞院前町営駐車場 | 10台 | 約19分 |
| 黒山三滝臨時駐車場 | 13台 | 約20分 |
駐車場の台数と所要時間は、越生町の駐車場案内および越生町観光協会の最新案内によるものです。
今回利用したのは、滝への道の入口にある第一駐車場です。10時ごろ到着した時点で、23台分のスペースのうち8割ほどが埋まっていました。それでも駐車することはでき、11時ごろに戻った際にも数台分の空きがありました。

帰りに第二駐車場と臨時駐車場も確認しましたが、このときはどちらも1台も停まっていませんでした。あくまで平日の一例ですが、第一駐車場だけに車が集まりやすいようです。
現在は10~15時ごろに混雑する場合がある
越生町観光協会は、黒山三滝周辺の道路と駐車場が混雑しており、とくに10~15時ごろには駐車まで30分以上かかる場合があると案内しています。
訪問日は月末の月曜日だったため渋滞には遭いませんでしたが、それでも第一駐車場は8割ほど埋まっていました。土日祝日や行楽シーズンは、平日とは状況が大きく異なる可能性があります。
ただし、この日に限っていえば、駐車場の利用状況と滝前の混雑は一致していませんでした。天狗滝では見学者が0人、男滝・女滝周辺でも一度に3~6人ほど。撮影待ちになるような状況ではありませんでした。
訪れていたのは、50~60代くらいの夫婦と、小さな子どもを連れた家族が中心でした。
第一駐車場より先は道がかなり細い

第一駐車場より奥には、1日500円の民間有料駐車場も数カ所ありました。しかし、そこへ向かう道は非常に細く、対向車とのすれ違いが難しい場所があります。
公式案内でも、第一駐車場の先へ進めるのは、有料駐車場の利用者と関係者に限るよう呼びかけています。町営駐車場を利用する場合は、第一駐車場より奥へ車で進まないようにしましょう。路上駐車も禁止されています。
第一駐車場から天狗滝までは約15分

第一駐車場から最初の天狗滝入口までは、写真を撮りながらゆっくり歩いて約15分でした。
それぞれの滝の入口までは舗装道路が続きます。道幅は車1台分ほどで、傾斜は緩やかな上り坂。周囲を木々に覆われているため、夏でも直射日光は届きにくくなっています。
途中には小さな「迎え滝」があり、清流を眺めながら歩けます。迎え滝は黒山三滝を構成する3つの滝には含まれませんが、滝へ向かう道の雰囲気を感じられる場所です。

天狗滝|濡れた岩の先には入らない

舗装路から分かれ、石段を進むと天狗滝があります。
訪問時は水量が多く、滝の水が道の近くまで流れ込んでいました。途中の石や岩も濡れており、足を置く場所を慎重に選ぶ必要があります。

さらに奥には、岩の表面を水が流れている場所があります。見た目以上に滑りやすく、その先には立入禁止の案内も設置されていました。


滝壺の近くまで行こうと思えば進めそうに見えますが、安全を優先し、案内より先には入らないようにしてください。天狗滝は入口側からでも見ることができます。
実際、訪れていた人の多くは天狗滝を入口付近から眺め、そのまま男滝・女滝へ向かっていました。
天狗滝から山道を通って男滝・女滝へ行けるが、一般観光には不要

天狗滝付近から、山道を通って男滝・女滝へ抜けるルートもあります。出口は、男滝・女滝前にある赤い橋の近くです。
ただし、道は湿った土の山道で、景色を楽しむというより山歩きを体験するためのルートという印象でした。通常の観光であれば、天狗滝入口まで戻り、舗装路を歩いたほうが安全です。
この山道を歩く場合はトレッキングシューズが必要です。越生町も黒山三滝周辺のハイキング道について、荒れた場所や滑りやすい場所、沢や岩場が残っているとして、登山に適した服装を呼びかけています。最新状況は越生町のハイキング道案内で確認してください。
天狗滝入口から男滝・女滝までは約5分

天狗滝の入口から男滝・女滝までは、舗装路をさらに約5分歩きます。
下段にあるのが女滝、上段にあるのが男滝です。2つの滝は近接しており、赤い橋の上からは一枚の写真に収められます。


女滝から男滝へ上がる石段は濡れていました。さらに上段の男滝に近づく最後の部分は、階段というより岩の斜面を短い距離だけ登る形になります。


今回歩いた範囲では、ここが最も注意したい場所でした。濡れた岩の上を無理に進まず、自分の靴や体力に不安があれば、下から眺めるだけでも十分です。
所要時間は約1時間。ただし短時間でも足元には注意
第一駐車場に到着したのが10時ごろで、滝を巡って戻ってきたのが11時ごろでした。
お休み処を見たり、何度も立ち止まって写真を撮ったりしながら歩いて、全体で約1時間です。釣りや食事はしていません。
滝巡りだけなら大がかりな場所ではありません。しかし、濡れた石段や岩場を慎重に歩いたため、帰宅後には膝とふくらはぎに疲労感が残りました。
「所要時間が短い=足元も簡単」と考えないほうがよい場所です。
スニーカーでも歩けるが、持っているならトレッキングシューズがおすすめ
今回は通常のスニーカーで歩きました。3つの滝を見て戻るだけならスニーカーでも歩けますが、靴底が滑りにくいものを選んでください。
トレッキングシューズを持っているなら、そちらをおすすめします。天狗滝で奥まで進まなくても、男滝周辺の濡れた石段や岩場は滑りやすいためです。
ただし、黒山三滝の通常観光だけのために、新しくトレッキングシューズを購入するほどではありません。サンダルや靴底の平らな靴を避け、無理に滝の近くまで行かないことのほうが大切です。
小さな子どもを連れた家族も訪れていましたが、濡れた階段や岩場では手をつなぎ、目を離さないようにしましょう。
夏は木陰が多いが、湿度が高く汗をかく

訪問日の天気は曇りでした。滝までの道は木に覆われており、直射日光が当たりにくいため、強い暑さはそれほど感じませんでした。
一方で湿度は高く、帰るころにはシャツがかなり汗で濡れていました。滑りやすい岩場を慎重に歩いた緊張もあったと思いますが、夏はタオルと飲み物を用意し、汗をかきやすい人は着替えがあると安心です。
周辺には自動販売機があります。今回は途中の「うめその 梅の駅」で水を購入してから向かいました。見学は1時間ほどですが、天狗滝に着いた時点で喉が渇いたため、飲み物は持って歩くことをおすすめします。
黒山三滝のお休み処は食堂ではなく”食べられる釣り堀”

滝までの道沿いには「お休み処」があります。清流を挟んだ道路の反対側に釣り堀と飲食用のテーブルがあります。
「お休み処」という名前から一般的な食堂を想像するかもしれませんが、実際には、釣った魚をその場で焼いて食べる釣り堀が中心です。

釣り堀は大きな池というより、コンパクトないけすに近い造りです。訪問時には20人ほどが釣りをしており、滝前よりもこちらのほうが混雑していました。第一駐車場を利用していた人の全員が滝だけを目的にしていたとは限らず、この釣り堀自体を目当てに訪れていた人も多かったのかもしれません。
自分で釣った魚をその場で炭火焼きにして食べられる観光釣り堀は、軽井沢などの観光地では見かけますが、埼玉・東京近郊で気軽に立ち寄れる場所はそれほど多くありません。身近なところでは、秩父や青梅の山間部などが思い浮かびます。黒山三滝のお休み処は、市街地から比較的短時間で行ける手軽さも人気の理由なのかもしれません。飲食用のテーブルは釣り堀のすぐ横にあり、奥にも数卓あります。
釣り堀の料金
2026年8月31日の料金は次のとおりでした。
| 内容 | 料金 |
|---|---|
| 竿代(エサ込み) | 1本600円 |
| ニジマス | 700円 |
| 特大ニジマス | 1,000円 |
| 超特大ニジマス | 1,500円 |
| イワナ・ヤマメ | 1尾800円 |
竿は2人で1本を利用できます。魚の料金には焼き代が含まれますが、釣り上げた魚はすべて買い取りです。

普通サイズのニジマスを1匹釣って焼いてもらう場合は、竿代600円と魚代700円で、合計1,300円が目安になります。
訪問日は、ニジマスの塩焼きだけを注文することはできず、食べるには自分で釣る必要がありました。ほかに、くるみ味噌の焼き団子が600円で販売されていました。

炭火で焼かれる魚はとてもおいしそうで、子ども連れの家族が釣りと食事を一緒に楽しむ場所としては魅力があります。一方、「黒山三滝で普通の昼食だけを取りたい」という目的には合いません。お休み処は、食堂というより「釣った魚をその場で食べられる釣り堀」と考えると分かりやすいでしょう。
料金や提供内容は変わる可能性があるため、現地で最新情報を確認してください。
→黒山三滝お休み処の釣り堀|2026年の料金・食事メニューを現地確認
黒山三滝周辺のランチ事情|昼食は事前に準備したほうが安心
2026年8月31日の訪問時、黒山三滝周辺で営業しているのを確認できたのは、お休み処の釣り堀だけでした。道沿いに土産物店や食事処らしい建物が3軒ほどありましたが、いずれも閉まっていました。
越生駅・越生町役場方面から黒山三滝まで車で約20分。その道沿いには、コンビニエンスストアやファミリーレストランは見当たりません。そば店は数軒見かけましたが、営業しているか分からなかったため利用していません。
確実に昼食を取りたい場合は、越生の市街地で済ませるか、事前に用意してから黒山三滝へ向かうのがおすすめです。
うめその 梅の駅にも弁当・総菜は見当たらなかった

黒山三滝へ向かう途中には、「うめその 梅の駅」があります。駐車場と公衆トイレがあり、黒山三滝へ向かう前の休憩場所としては利用しやすい施設です。
公式案内では、農産物や越生特産の梅・ゆずの加工品などを販売する施設と紹介されています。営業時間は9時30分~16時30分です。詳細はうめその 梅の駅の公式案内で確認できます。
ただし、今回11時30分ごろに立ち寄った際には、一般的な直売所で見かける弁当や総菜類は確認できませんでした。昼食を購入する場所としては当てにしないほうがよいでしょう。
トイレは第一駐車場周辺に2カ所

第一駐車場の周辺には、公衆トイレが2カ所あります。
滝へ向かう道沿いにあるトイレは、建物の入口が男女共用で、中に男女別の個室が1室ずつあります。

もう1カ所は、第一駐車場と黒山三滝入口の間にあります。こちらは入口から男女別です。

訪問時には越生町役場の職員が清掃しており、山間部の公衆トイレとしては比較的きれいに管理されていました。滝へ向かう前に済ませておくと安心です。
黒山三滝へのアクセス|路線バスは土日祝日のみ
車でのアクセス
-
所在地:埼玉県入間郡越生町大字黒山
-
カーナビの目的地:黒山三滝町営第1駐車場(越生町黒山958-1)
-
駐車料金:町営駐車場は無料
越生駅や越生町役場周辺から、第一駐車場までは車で約20分です。山へ近づくにつれて道が細くなり、すれ違いが難しい区間があります。
夏休みや紅葉期などの行楽シーズンは、時間に余裕を持って訪れてください。また、越生梅林の梅の時期も周辺道路が混雑します。2024年3月に梅の見頃の終わりごろ訪れた際にも、越生梅林周辺は混雑していました。
電車・バスでのアクセス
2026年4月1日から、越生駅と黒山を結ぶ黒山線の路線バスは、土曜日・日曜日・祝日のみの運行になっています。平日は運行していません。
土日祝日は越生駅から黒山バス停まで約25分、黒山バス停から黒山三滝まで徒歩約20分・約1.1kmが目安です。運行日の変更や本数が少ない可能性があるため、出発前に路線バスの最新案内と時刻表を確認してください。
黒山三滝についてよくある質問
黒山三滝の見学にはどのくらい時間がかかりますか?
第一駐車場から3つの滝を巡り、写真を撮りながらゆっくり歩いて往復約1時間でした。釣りや食事をする場合、またハイキングコースへ進む場合は、さらに時間が必要です。
黒山三滝の駐車場は無料ですか?
町営第1・第2駐車場、全洞院前町営駐車場、臨時駐車場は無料です。第一駐車場より奥には、訪問時1日500円の民間有料駐車場もありました。
スニーカーでも歩けますか?
通常の3滝巡りならスニーカーでも歩けます。ただし、滝付近の石段と岩は濡れて滑りやすいため、滑りにくい靴が必要です。トレッキングシューズを持っている場合は、そちらをおすすめします。
小さな子どもと一緒でも行けますか?
訪問時にも小さな子どもを連れた家族がいました。滝の入口までは舗装路ですが、滝の近くには濡れた石段や岩場があります。大人が手をつなぎ、無理に上段まで登らないようにしてください。
黒山三滝でランチを食べられますか?
一般的な食堂やレストランは期待しないほうがよいでしょう。お休み処では、釣った魚の炭火焼きと焼き団子を食べられましたが、訪問日は通常の食事メニューはありませんでした。昼食は越生の市街地で済ませるか、事前に準備するのがおすすめです。
まとめ|黒山三滝は1時間で巡れるが、濡れた岩と昼食には注意
黒山三滝は、第一駐車場から写真を撮りながら歩いても、往復約1時間で巡れるコンパクトな景勝地です。
木々に囲まれた舗装路と清流は歩いていて気持ちがよく、天狗滝、女滝、男滝と、それぞれ雰囲気の異なる3つの滝を楽しめます。
一方で、滝の直前には濡れた石段や岩場があります。スニーカーでも歩けますが、持っているならトレッキングシューズを選び、立入禁止の場所には入らないようにしてください。
また、現在は駐車場の混雑が案内されています。月末の月曜日でも10時には第一駐車場が8割ほど埋まっていたため、土日祝日や行楽シーズンは早めの到着が安心です。ただし、訪問日の滝前は空いており、最も人が集まっていたのはお休み処の釣り堀でした。
周辺で通常の昼食を取れる場所は限られています。お休み処は主に釣り堀で、途中の「うめその 梅の駅」にも訪問時は弁当や総菜がありませんでした。食事と飲み物をあらかじめ準備したうえで、足元に注意しながら黒山三滝の清流と滝を楽しんでください。


コメント