富山県富山市で開催される岩瀬諏訪神社『岩瀬曵山車祭』。
商売繁盛、航海安全、豊漁を願い開催される伝統のお祭りです。
岩瀬諏訪神社『岩瀬曵山車祭』の概要や見どころをご紹介します!
開催日程
岩瀬諏訪神社『岩瀬曵山車祭』の2020年の開催日は
5月17日(日)、18日(月)です。
開催場所
『岩瀬曵山車祭』の開催場所は「岩瀬諏訪神社」およびその周辺です。
『岩瀬曳山車祭』は、「岩瀬諏訪神社」の春季例大祭です。
「岩瀬諏訪神社」は神通川の河口部にあり、境内の近くには富山港があります。
創建年月は不詳ですが、何度かの移転の末、昭和17年に富山市の都市計画による富岸運河掘削のため、諏訪町から現在の鎮座地である白山町に遷座されました。
航海安全、商売繁昌の守護神として北前船の船主などから崇敬されていて、境内には船名を彫った玉垣や拝殿の船絵馬額が奉納されています。
アクセス・駐車場・交通規制情報
『岩瀬曵山車祭』が開催される「岩瀬諏訪神社」までのアクセス方法をご紹介します。
- 所在地
〒931-8361 富山県富山市岩瀬白山町103
- 電車でのアクセス
JR「富山駅」下車〜富山地鉄バス岩瀬・水橋方面行き〜「競輪場前」停留所下車後徒歩約3分
- 車でのアクセス
北陸自動車道「富山IC」下車。
駐車場は例年ですと、富山競輪場駐車場が開放されます。
- 交通規制
岩瀬諏訪神社『岩瀬曵山車祭』の開催日には、山車の引き廻しの時間を中心に交通規制が行われます。
こちらは以前の案内図となりますが、今年も同じような箇所で交通規制が行われると予想しますので、参考にしてください。
実際にお出かけの際には、2020年(令和2年)の情報をご確認の上お出かけください!
由来・歴史
1659年神通川が洪水で東に転流した際の住民移住で、際に産土神である婦負郡西岩瀬の諏訪神社を東岩瀬に遷座しました。
その際、各種材木や道具などを運搬車で運んだことがが曳山車の始まりであると言われています。
おすすめポイント
岩瀬諏訪神社『岩瀬曵山車祭』の見どころをご紹介します。
『曳き合い』
《岩瀬曳山祭り2018年5月18日4本目》
岩瀬諏訪神社『岩瀬曳山車祭』の見どころと言えば、夜になると行われる山車同士のぶつかり合い『曳き合い』です。
岩瀬諏訪神社『岩瀬曳山車祭』が「岩瀬のけんか山」や「岩瀬けんか山祭り」などと呼ばれ、勇壮な喧嘩祭りとして知られているのも、この『曳き合い』が行われる為です。
元々、町内を巡行する山車がすれ違う時や追い越す時の道を譲り合いの交渉が決裂した時「けんか」と言われる曳き合いが昼夜問わず行われていました。
しかし、曳き合いは大変危険で事故も起きてしまったために、場所や時間を決め、ルールに則り行なわれていました。
『曳き合い』は約20m離れた開始線に対峙し、2基の山車に繋がれた2本の縄を他町の人々も協力し手を貸し引き合う総力戦で行われます。
曳き手を鼓舞するような太鼓が鳴り響く中、山車は大きな音を立て後輪が浮き上がるほど激しくぶつかります。
それでも、威勢の良い掛け声を上げながら引き続け、相手の山車を後退させ勝敗を決めます。
山車後方では、車輪や梶棒と山車の間に棒を差し込み固定させ後退を防ぎます。
このように『曳き合い』は大変危険なものですから、ルールに基づき曳山車関係者や警察などが警備をする中行われます。
参加者や見物人に注意喚起をする中行なわれてはいるものの、近年でも事故が多発してしまったために、2012年からはより警備が強化され新たな安全対策が取られる中、現在も続けられています。
これに違反した町内は祭礼に参加が出来なくなるなど厳しい罰則があります。
『曳き合い』は17日は岩瀬諏訪神社前、18日は忠霊塔前とそれぞれ開催場所が異なりますのでご注意ください。
例年、『曳き合い』の行われる時間は両日とも22:00〜です。
まとめ
大きな山車同士がぶつかり合う『曳き合い』はとても迫力があり見応えがあります。
時代が変わり祭りのルールも変化してはいますが、その熱く勇壮なお祭りの雰囲気は変わっていません。
このお祭りを次の世代へと引き継いでいくためにも、見学に行かれる際にはルールを守りお楽しみくださいね。
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