長野県松本市で開催される『お船祭り』。
海の無い長野県で開催される“お船祭り”とは一体どのようなお祭りなのでしょうか?
『お船祭り』の概要や見どころをご紹介します。
『お船祭り』開催日程
『お船祭り』の2020年の開催日は
5月4日(月祝)・5日(火祝)です。
4日が宵祭り、5日が本祭りとなります。
『お船祭り』開催場所
『お船祭り』の開催場所は「須々岐水神社」や「山辺教育文化センター」周辺です。
『お船祭り』は「須々岐水神社」の例祭です。
「須々岐水神社」は、松本市を流れる薄川の神を主祭神とする神社です。
1720年頃に信濃国松本藩主の命によって編纂された『信府統記』には、「薄宮大明神」として「山奥の大明神平に降りた神が、笹の葉に乗って薄川をくだり薄畑に着き、現在の社地に移った」との記録があります。

『お船祭り』アクセス・駐車場・交通規制情報
『お船祭り』が開催される「須々岐水神社」までのアクセス方法をご紹介します。
- 所在地
〒390-0221 長野県松本市大字里山辺
- 電車でのアクセス
JR中央本線「松本駅」下車後タクシーで20分。
JR中央本線「松本駅」下車〜松本バスターミナルより「入山辺線」バス乗車〜「里山辺出張所」バス停下車〜徒歩約7分
- 車
長野自動車道「松本IC」下車後約25分
ただし、祭り専用の駐車場はありません。
車の場合、松本駅近くの有料駐車場に駐車し、タクシーまたはバスで移動されることをおすすめします。
- 『松本市レンタサイクル・シェアサイクル事業』
松本市では、自転車を借りた施設に返却する“レンタサイクル”と、いくつかの専用駐輪場で自転車の貸出・返却ができる“シェアサイクル”の事業が進められています。
レンタサイクルは松本駅北自転車駐車場や美術館などに貸し出し施設があり、シェアサイクルの駐輪場は松本駅お城口広場・松本バスターミナル前などに設置されています。
松本市内は細い路地や一方通行がたくさんあり、自転車での移動が非常に便利です。
『里山辺お船祭り』が開催される「須々岐水神社」までは、徒歩ですと駅から1時間ほどかかってしまいますので、自転車を利用するのも良いですね!
松本市のレイタサイクル・シェアサイクル事業については以下の公式サイトをご覧になってください。
『お船祭り』由来・歴史
『お船祭り』は、山辺の里に田植えの始まりを告げ、秋の豊作を祈願する伝統行事です。
里山辺地区は、薄川が松本盆地に流れ出す扇状地のなかほどにある地区のため、生活用水・農業用水など水を確保することに大変苦労していました。
そんな中、松本市を流れる薄川は昔から大切にされ、信仰の対象とされてきまし?―た。
『お船祭り』はこの薄川からもたらされる恩恵を各町会に運ぶという意味があります。
江戸時代末期より祭りのための船が作られ、現在は9つの町会の『お船』が出揃います。

『お船祭り』おすすめポイント
『お船祭り』の見どころをご紹介します。
『お船曳き廻し』
『お船祭り』では、全国的に見ても大変珍しい船の形に似せられた『お船』という山車が曳かれます。
お船は各町ごとに多少違いはありますが、高さ約5m、横幅約3メートル、奥行き約4.4メートルの大きな山車です。
そしてそれぞれのお船には、諏訪立川流系統の精巧な彫刻が彫られ、華やかな装飾がされています。
各町ごとに、彫刻が多い山車や二階に人形を飾った山車、英国製の幕をつけた山車など様々なお船を見ることができます。
本祭の日には9隻のお船が山辺教育文化センターに集合し、須々岐水神社までの約500m参道を曳き廻します。
須々岐水神社での神事の後、お船は各町まで曳かれていきますが、これには神様からもたらされた恩恵を町へと持ち帰るという意味があります。
北アルプスの山並みをバックに水をはった田に映り込むお船の姿は、まるで海原を揺れながら進んでいく船のようです。
是非、現地でご覧になってくださいね。

まとめ
威勢良い掛け声とともにお船が曳き廻される様子は勇壮で見ごたえがあります。
「須々岐水神社」は駅から少し距離がありますが、バスやレンタサイクルなどをうまく利用し、松本の観光とともに『船祭り』をお楽しみくださいね。
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