山形県酒田市で開催される『酒田まつり』。
鶴岡天神祭、大山犬まつりとともに庄内三大まつりのひとつに数えられている、大規模なお祭りです。
毎年県内外から20万人もの人が訪れる人気のお祭り『酒田まつり』の概要や見どころをご紹介します!
『酒田まつり』開催日程
『酒田まつり』の2020年の開催日は
5月19日(火)・20日(水)です。
5月19日には宵まつり、20日には本祭りが開催されます。
21日にも後祭りとして露店の出店などが行われています。
※残念ながら<縮小開催>が発表されました。
大変残念なのですが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、縮小開催が決定いたしました。
しかし、感染を拡大するわけにもいきませんから、仕方ないですよね。
<4/2現在>
中止されるもの
・露店の出店
・射的やお化け屋敷など
・山車行列
・式台の儀
実施される予定のもの
・上下両日日枝神社の各神事
・上下両神宿の開設
・渡御行列(稚児行列は検討中)
※19日の宵まつりは中止
ただし、立て山鉾の設置については検討中です。
『酒田まつり』開催場所
『酒田まつり』の開催場所は「上下日枝神社」および酒田市中心部(中町周辺)です。
『酒田まつり』は「上日枝神社・下日枝神社」の例大祭です。
「上下日枝神社」は、それぞれ通称「上の山王さん」「下の山王さん」と呼ばれ、古くから地域の人に親しまれています。
祭事として「山王まつり」が正式名称です。
『酒田まつり』アクセス・駐車場・交通規制情報
『酒田まつり』が開催される「酒田市中心部(中町周辺)」までのアクセス方法をご紹介します。
- 電車でのアクセス
JR「酒田駅」下車後徒歩約
- 車でのアクセス
山形自動車道「酒田中央IC」下車後約10分
駐車場は、希望ホール、市体育館、または近隣の有料駐車場等をご利用ください。
※市役所駐車場は利用できません。
- 交通規制
まつり開催日には、周辺道路で交通規制が行われます。
こちらは2019年(令和元年)の案内図となりますが、今年も同じような交通規制が行われると予想しますので、参考にしてください。
※実際にお出かけの際には、2020年(令和2年)の情報をご確認の上お出かけください!
『酒田まつり』由来・歴史
《酒田まつり 山車行列2019年本祭り》
『酒田まつり』は1609年に始まり、現在まで一度も途切れることなく開催されています。
『酒田まつり』は酒田の守り神である「上・上下日枝神社」の例大祭として始まり、2つの神社の祭神が山王権現であることから、「山王祭」と呼ばれていました。
1801年の鳥海山噴火や1894年の庄内地震、1976年の酒田大火などの災害があっても途切れることなく続けられていて、さらには酒田大火の復興を記念し山王祭を酒田市民の祭りにしようと、1979年には『酒田まつり』と呼ばれるようになりました。
1762年には京都の祇園祭の山鉾巡行を参考に、京都の職人に亀傘鉾を創らせた山車は、細部までリアルに造られた木彫の大亀が大いに称賛され、祭りはさらに賑わいを見せました。
その後、“立て山鉾”が立ち始めると、山王祭の見物のために船で江戸や大阪から多くの人々がやってくるようになりました。
『酒田まつり』見どころ
『酒田まつり』の見どころをご紹介します。
『立て山鉾』
『酒田まつり』で使用される『立て山鉾』は「山王祭に山鉾あり」といわれるほど欠かせない存在です。
1780年頃に創られた山鉾は20mもの高さがあったと言われています。
立て山鉾は非常に高さのあるものになった理由ですが、山鉾には神が宿ると言われていたため、競うように高さの高いものとなっていったようです。
しかし、明治時代に入り町に電線が張り巡らされると、立て山鉾の巡回ができなくなってしまいました。
その後、立て山鉾が姿を消した祭りは徐々に精彩を欠いていきました。
しかし、かつての祭りの賑わいを復活させようと1996年に酒田青年会議所が山鉾制作に取り組み、2008年には高さ22.36mもの大変立派な立て山鉾を復活させ、酒田まつりの新たなシンボルとなり、祭りも賑わいを取り戻してきています。
現在では、大型のものも含め山鉾は4基。
新たな取り組みとして22.36mの立て山鉾の内部から、祭りや酒田市の映像を投影しPRに使用するなど、全国に例をみないチャレンジをしています。
このように『酒田まつり』は、伝統を受け継ぎ守りたいという酒田の方々の思いと、新しいことを恐れずに挑む進取の精神で現在でも続けられています。
まとめ
立て山鉾だけでなく、酒田ばやしが響き渡る中行われる“山車巡行”も大規模で大変見応えがありすよ!
酒田の方々がいつの時代も大切に受け継いできた『酒田まつり』へ、是非一度お出かけになってくださいね。
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