神奈川小田原市で開催される『曽我の傘焼き祭り』。
鎌倉時代の「曽我兄弟の仇討ち」を元にしたお祭りとは、一体どのようなお祭りなのでしょうか?
かながわのまつり50選にも選ばれた『曽我の傘焼き祭り』の概要や見どころをご紹介します!
『曽我の傘焼き祭り』開催日程
『曽我の傘焼き祭り』の2020年の開催日は
5月中下旬の予定ですが未定です。
過去には
2019年5月18日(土)~19日(日)
2018年5月19日(土)〜20日(日)
に開催されていますので、ご参考にしてください。
『曽我の傘焼き祭り』開催場所
『曽我の傘焼き祭り』の開催場所は「小田原市梅の里センター」及びその周辺です。
【アクセス方法・駐車場・交通規制情報】
『曽我の傘焼き祭り』が開催される「梅の里センター」までのアクセス方法をご紹介します。
- 所在地
〒250-0205 神奈川県小田原市曽我別所807−17
- 電車でのアクセス
JR御殿場線「下曽我駅」下車後すぐ。
- 車でのアクセス
東名高速道路「大井松田IC」下車。
駐車場はありませんので近隣の有料駐車場をご利用ください。
『曽我の傘焼き祭り』由来・歴史
『曽我の傘焼き祭り』は、「曽我兄弟の仇討ち」の物語に由来する祭りです。
「曾我兄弟の仇討ち」とは、1193年に源頼朝が行った富士の巻狩りの際、曾我祐成と曾我時致の兄弟が父親の仇である工藤祐経を討った事件です。
日本三大仇討ちの一つとして、武士社会における仇討ちの模範とされるほど有名な事件です。
この事件は後に『曽我物語』としてまとめられ、江戸時代には能・浄瑠璃・歌舞伎・浮世絵などの題材にされ、民衆の人気を得ました。
曽我兄弟は仇討の際、闇夜の中を松明代わりに傘を燃やしました。
『曽我の傘焼き祭り』ではそれを元に、松明行列や傘焼きなどの祭事が行われます。
2011年以前には毎年5月28日に、城前寺周辺の家から古い傘を集めて本堂の裏側にある曽我兄弟の墓前で焚き上げ、その火を巡って行道・供養する「傘焼き祭り」が行なわれていたが寺側からの申し出により中止となり、現在は曽我兄弟遺跡保存会が主催となり駅前や公園など市内各所で関連行事を続行しています。
『曽我の傘焼き祭り』見どころ
『曽我の傘焼き祭り』の見どころをご紹介します。
『傘焼き神事』
例年ですと『曽我の傘焼き祭り』開催の両日で『傘焼き神事(祈願傘)』が行われます。
『傘焼き神事』では、曽我兄弟の大願成就にちなんで、願い事を傘に書き入れて焚き上げを行ないます。
折り重なった番傘に火が着き、勢いよく燃え上がる様子は迫力があります。
有料(昨年は2000円)にはなりますが、一般の方も参加することができます。
祈願傘の申し込みに関しては、曽我兄弟遺跡保存会のホームページよりご確認ください。
『松明行列』
例年、祭り1日目のフィナーレとして『松明行列』が行われます。
『松明行列』は宗我神社を出発し、駅前広場まで練り歩きます。
これは、曽我兄弟が闇夜の中を松明代わりに傘を燃やして歩いたという言い伝えによるものです。
闇夜に浮かぶ炎の灯りは幻想的ですよ。
有料(昨年は500円)にはなりますが、一般の方もこの行列に参加することができます。
事前予約制となりますので申し込みに関しては、曽我兄弟遺跡保存会のホームページよりご確認ください。
子供相撲
曽我兄弟の父親が相撲の名手といわれたことにちなんで、『曽我の傘焼き祭り』では子どもたちによる相撲大会が開催されます。
その他、地元の小学生による『曽我物語』の劇の発表も行われます。
殺陣などの難しい演出もありますよ。
一生懸命に取り組み地元の文化を受け継ごうとする子供達の姿は、応援したくなってしまいますね!
まとめ
『曽我の傘焼き祭り』はこの地に住む人達により大切に守り伝えられてきた伝統のお祭りです。
参加するのも良し、見学するのも良しの『曽我の傘焼き祭り』へ、是非足をお運びください。
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