石川県白山市で開催される『おかえり祭り』。
石川県無形民俗文化財にも指定されている伝統あるお祭りです。
『おかえり祭り』の概要や見どころをご紹介します!
『おかえり祭り』開催日程
『おかえり祭り』の2020年の開催日は
5月16日(土)・17日(日)です。
5月16日(土)には神幸祭
5月17日(日)には還幸祭が行われます。
『おかえり祭り』開催場所
『おかえり祭り』の開催場所は「藤塚神社」およびその周辺です。
『おかえり祭り』は「藤塚神社」の春季例祭です。
『おかえり祭り』アクセス・駐車場・交通規制情報
『おかえり祭り』が開催される「藤塚神社」までのアクセス方法をご紹介します。
- 所在地
〒929-0215 石川県白山市美川南町ヌ167
- 電車でのアクセス
JR「美川駅」下車後徒歩5分
- 車でのアクセス
北陸自動車道「美川IC」下車約6分
会場周辺に無料の臨時駐車場が用意されますのでご利用ください。
- 交通規制
『おかえり祭り』当日には、神輿の巡行路など各所で交通規制が行われます。
下は昨年2019年(令和元年)の案内図ですが、今年も同じような交通規制が行われると予想しますので、ご参考にしてください。
(※2日目は「おかえり筋」の当番町によって巡行路が変わりますので、今年2020年の情報をご確認の上お出かけください。)
『おかえり祭り』由来・歴史
『おかえり祭り』の起源は定かではありませんが、現在ように祭り一日目に神幸祭、二日目に還幸祭と形が1804年〜1830年のことと言われています。
『おかえり祭り』は、幕末から明治初期にかけて北前船が繁栄した美川町の文化を継承したお祭りです。
海運業が非常に盛んな地域であった美川町では、その豊かな財源により、豪華な台車が造られ、当時から盛大に祭りが開催されていました
『おかえり祭り』の祭事は紋付袴の白襷姿の正装で行われます。
それは1857年に京都仁和寺・御室御所より、菊花紋章入り神輿の日覆を供与されたことに敬意を表したものであると言われています。
その伝統ある格式高い『おかえり祭り』は平成13年に石川県無形民俗文化財に指定されています。
『おかえり祭り』見どころ
『おかえり祭り』では1日目に藤塚神社本社より神輿が出発し御旅所までを練り歩き。2日目の深夜に御旅所を出発し再び本社へ帰ります。
『おかえり祭り』で担がれる神輿は八面四扉の非常に精巧な造りのものです。
ただし、江戸時代に造られた神輿は保存のため御旅所に飾られ、昭和49年からは軽量化された神輿で巡行が行われています。
御旅所に飾られた神輿は、白山市文化財にも指定された大変歴史あるものですので、是非ご覧になってくださいね。
その神輿を先導するのが、豪華絢爛な十三台の台車です。
この台車は11の町と、家の建築に携わる職人で結成された「家方組」、そして大工職人で結成された「船職組」がそれぞれ1基ずつ所有するものです。
台車は、昭和初期頃や江戸時代など創建の時期はバラバラですが、どの台車も非常に豪華なものです。
そして『おかえり祭り』の巡行で目を惹くのは、若衆達によるラッパ隊です。
旗手の合図に進軍ラッパが高らかに吹き鳴らされると、街は一気に祭りモードへと変化をします。
《美川おかえり祭り2013 行進用のラッパを吹き鳴らした青年団行進&神輿》
ラッパ隊は後ろ向きに行進していますが、これは神輿にお尻を向けるのは不敬とされるためだそうで伝統となっている行進の方法です。
神輿と豪華絢爛な13台の台車、そして高らかなラッパの音が鳴り響く『おかえり祭り』の神輿・台車巡行を是非、現地でご覧になってくださいね。
『おかえり祭り』限定御朱印
藤塚神社の高浜御旅所では、『おかえり祭り』の期間限定で、特別な御朱印を頂くことができます。
数に限りがあります。
詳細は藤塚神社ホームページでご確認ください。
まとめ
『おかえり祭り』は北前船で栄えた港町・美川の文化や風習を感じられるお祭りです。
300年以上の歴史を持つ伝統のお祭り『おかえり祭り』へ是非足を運んでみてくださいね。
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